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味なんてない爽やかさー「SALADA DAYS」

ふるさとは遠くにありて思うもの、そして悲しくうたうもの。 そんな歌を習った中学時代、僕は初恋の残滓(曖昧な失恋)にもがき苦しんでいた。 いつかこの街を出た時に、いやそもそもこの街を出られるかもわからないけれども、この苦しみやあの笑顔、声、香…

味なんてない爽やかさー「SALADA DAYS」

ふるさとは遠くにありて思うもの、そして悲しくうたうもの。 そんな歌を習った中学時代、僕は初恋の残滓(曖昧な失恋)にもがき苦しんでいた。 いつかこの街を出た時に、いやそもそもこの街を出られるかもわからないけれども、この苦しみやあの笑顔、声、香…

「脱皮」の怖さと高揚感〜『服を着るならこんなふうに』

店員に積極的に声をかけられるのは苦手だ。 かつて石丸電気では、商品をじっくり選んでもらうため、店員から声がけをしないやり方を採っていた。 その考え方には、心から賛同したものだ。 必要ならこちらから聞く。 自分で選択し、身銭を切って学びたい。 酒…

「30歳以上は信じるな」ではなく、「30歳以上の足掻きは理解できない」のだろう―「DON'T TRUST OVER 30」

今年、36歳になった。 職場の同僚からはアラフォーと呼ばれ、幼いころからの友人たちとは重ねてきた時間を笑い合って振り返る。 でも、今の自分に安堵する瞬間があるかといえば、相も変わらずまったくない。 一方で、放っておいた心身の不調は、順調に顕在化…

「二人」の始め方ー『すきなひと』

「当分恋愛とかはできそうにない感じ」 男女問わず、そんな気分になる時はある。 こっぴどい失恋をした時。 仕事が楽しくて仕方ない時。 その他プライベートが大変で手が回らない時。 能動的な理由であるほうが少ない、という気がするのが、個人的な感覚だ。…

ハンパな自分からの一歩ー『銀色自転車(「僕らの変拍子」収載)』

オトコが自転車から卒業するのは、いつのことなのだろうか。 原チャリの免許を取った時? 車でデートに出掛けた時? 電車と歩きが便利な都会へ住み始めた時? 普遍的なシチュエーションはこんなところか。 僕は35歳まで自転車に乗っていた(今は足腰を鍛える…

痛みを残しつつ、変化する……『リストランテ・パラディーゾ』

イタリア・ローマにある人気のリストランテ『ガゼッタ・デッロルソ』。 居心地の良さと極上の料理に加え、個性豊かな従業員たちも人気の一因である。 採用条件は、「老眼鏡をかけていること」(オーナー夫人の趣味である)。 そんな平和なリストランテに、オ…

君の居場所はここにある……『水の色 銀の月』

ーこんな晴れた日にも、雨の降ってる人はいるんですよー 主人公、亜東森は美大の6年生。 絶賛留年中である。 男前とは程遠い老け顔も、人懐っこさと気遣いから女性受けが良く、友人にも囲まれ、相応の幸福に包まれている。 傍から見れば、「お気楽なヤツ」で…

ご挨拶

小説を書いておりましたが、少々行き詰まりを感じたので、 好きな作品紹介サイトに変更しました。 (小説も保存してありますので、いつか書き始めると思います) 作品評は、あくまでも管理人個人の見解ですので、 ご承知おきのほど、お願い申し上げます。